Xcodeをアップデートする際に容量確保に有効な方法

Published by @SoNiceInfo at 3/31/2021


Xcodeをインストールするにはストレージ容量が必要

ストレージ容量が少ないMacBookでアプリ開発をしている人の悩みにXcodeアップデート時に容量が足りないということがあります。
この問題は特にWWDC後、開発版のXcodeをインストールしたいというときによく発生します。XcodeのxibファイルをダウンロードしてもさらにXcode分以上の空き容量が無いと展開できません。
安心してXcodeのインストールするには30GBはほしいところです。今回紹介する方法を行って自分は25GB以上確保することができました。

ストレージ管理で確認

macOSでストレージ容量を管理する方法

まず、ストレージ管理を使って大きく容量を使っているものを削除しましょう。
「→このMacについて→ストレージ→管理」と進むことで「どこでどのファイルがどのくらい容量を使っている」のかを確認できます。
左のタブから場所を選んで容量が大きく不必要なファイルを削除していきます。

デベロッパファイルを削除

macOSでストレージ容量を管理する画面でデベロッパファイルを確認する方法

ストレージ管理画面でデベロッパを確認すると以下のファイルが確認できます。

  • Xcodeキャシュ
  • プロジェクト・ビルド・データとインデックス
  • プロジェクトアーカイブ
  • iOSデバイスサポート

おすすめはiOSデバイスサポートを削除することです。
以前からXcodeを利用している場合、サポート優先順位が低いバージョンが残っている可能性があります。
これらはXcodeをインストールした後で再度インストール可能です。ひとつひとつのファイルが4GB以上あるため、Xcodeをインストールするためにこれらを一旦削除することは非常に有効です。
この場合iOSデバイスサポートをすべて削除すると25GB以上確保することができます。

Xcodeで古いバージョンのiOS Simulatorをダウンロードする方法

「Xcode→Preferences→Components」から古いバージョンのiOS Simulatorをダウンロードすることができます。

Time Machineの一時ファイルを削除

Time Machineを有効にしている場合Macのローカルストレージに一時ファイルがあります。そしてそれらは場合によっては数GBあるため、これらを削除することも有効です。
一時ファイルを確認するには以下のTerminalで以下のコマンドを利用します。ここでは2つ見つかりました。

$ sudo tmutil listlocalsnapshots /
Snapshots for disk /:
com.apple.TimeMachine.2021-03-31-195124.local
com.apple.TimeMachine.2021-03-31-221942.local

これらを削除するには以下のコマンドを利用します。ここではひとつづつ削除する方法と、全てを一度に削除する方法を紹介します。削除するには`TimeMachine.***.local`の`***`の部分を引数として渡します。実行終了まで数秒から数分かかります。

 // ひとつ削除する方法
$ tmutil deletelocalsnapshots 2021-03-31-195124
Deleted local snapshot '2021-03-31-195124'
// 複数削除する方法
// snapshotを表示して | TimeMachineを含む行のみ表示 | "."で区切って4つ目を取得 | tmutil deletelocalsnapshotsに引数として渡す
$ sudo tmutil listlocalsnapshots / | grep TimeMachine | awk -F '.' '{print $4}' | xargs -L 1 tmutil deletelocalsnapshots
Deleted local snapshot '2021-03-31-195124'
Deleted local snapshot '2021-03-31-221942'