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図面から面積を求める方法3つ ─ 床面積・坪・畳の計算とPDFでの測り方

Published by @SoNiceInfo at 2026/10/1


間取り図や設計図のPDFから部屋の広さを知りたいとき、いちばん手軽なのは、ブラウザで使える図面測定で角をクリックして測る方法です。 図面に書かれた寸法で縮尺を合わせれば、L字の部屋でも斜めの壁でも、クリックした形のまま㎡と坪で面積が出ます。 一方、長方形の部屋で寸法が全部書いてあるなら、電卓で縦×横を計算するだけで十分です。 この記事では、サンプルの間取り図を使って3つの方法で実際に面積を求め、㎡・坪・畳の換算と、壁芯と内法の違いも説明します。

3つの方法の比較

どの方法でも、図面の寸法を実際の長さに直してから面積を出す点は同じです。違うのは、長さを読み取る手段と、複雑な形の部屋への強さです。

方法必要なもの複雑な形の部屋寸法が書いていない所手間
図面測定(おすすめ)図面のPDFか画像、ブラウザ囲むだけ測れる少ない
寸法線から計算電卓分けて計算測れない部屋が多いと多い
印刷して三角スケールプリンター、三角スケール分けて計算測れる多い

この記事では、下のサンプルの間取り図(A4・縮尺1/50、寸法は壁芯・mm)で、L字のLDKの面積を求めます。サンプルの間取り図(PDF)をダウンロードすると、同じ操作を試せます。

おすすめ方法1: 図面測定で角をクリックして測る

図面測定は、PDFや画像の図面から長さ・床面積・壁面積を測れる無料のWebツールです(筆者が開発しています)。 ブラウザで開くだけで使え、読み込んだ図面はサーバーに送信されず、端末の中だけで処理されます。

1

図面を読み込む

PDFか画像をドラッグ&ドロップ。複数ページのPDFにも対応しています。

2

縮尺を合わせる

図面に書かれた寸法を入力し、その寸法線の両端をクリックします。

3

部屋の角をクリック

角を順にクリックして囲むと、面積が㎡と坪で表示されます。

図面測定の画面。上の全体寸法7,280で縮尺を合わせ、L字のLDKを赤い多角形で囲み、19.05㎡と表示している

サンプルの間取り図で、実際の手順を説明します。

  1. 図面測定を開き、「ファイルを選択」を押すか、画面に図面をドラッグ&ドロップします。
  2. 画面上の「単位」を m にします。長さは m、面積は㎡と坪で表示され、寸法の入力も m になります。
  3. 左のパネルの「① スケール(縮尺)設定」で、横スケールに図面の中のいちばん長い寸法を入力します。サンプルでは上の全体寸法 7,280mm なので 7.28 です。
  4. 「横を設定」を押し、その寸法線の両端(引き出し線の上)を順にクリックします。縦の縮尺を設定しなければ、縦も同じ縮尺で計算されます。
  5. 「② 床面積測定」の「測定を開始」を押し、部屋の角を順にクリックします。最後に始点をもう一度クリックするか、「床面積を計算」を押すと確定します。

サンプルのL字のLDKを壁の中心線に沿って囲むと、19.05㎡(5.76坪)と表示されました。次の方法2で計算した値と一致します。 確定した部屋は一覧に追加され、続けて別の部屋を測ると合計も表示されます。

図面測定でできること

  • 縦横別の縮尺 ─ FAXやスキャンで縦と横の比率がずれた図面も、縦と横をそれぞれの寸法で合わせられます。
  • 長さと壁面積 ─ 折れ線で壁の長さを測り、天井高を掛けて壁面積も出せます。
  • 複数ページのPDFとタブ ─ ページごとに縮尺と測定結果を持ち、複数の図面をタブで開けます。
  • 自動保存と書き出し ─ 作業は端末の中に自動で保存され、測定を重ねた図面をPDFに書き出せます。
図面測定を見る →

無料 · 登録不要 · 図面は端末の中で処理

寸法がそろっていればこれで十分方法2: 寸法線の数字から計算する

図面に部屋の寸法が全部書いてあるなら、電卓で計算できます。図面の寸法はふつう mm で書かれているので、m に直してから掛けます(4,550mm = 4.55m)。

長方形の部屋: 縦 × 横

サンプルの洋室1は 2,730mm × 2,730mm なので、2.73 × 2.73 = 7.45㎡です。

L字の部屋: 長方形に分けて足す

L字のLDKは、居間・食堂の長方形(4,550 × 3,640)と、台所の長方形(2,730 × 910)に分けて足します。

4.55 × 3.64 + 2.73 × 0.91 = 16.562 + 2.484 = 19.05㎡

大きな長方形から欠けた部分を引いても同じ値になります。LDK全体を囲む 4,550 × 4,550 の長方形から、右下の洗面脱衣の部分(1,820 × 910)を引きます。

4.55 × 4.55 − 1.82 × 0.91 = 20.703 − 1.656 = 19.05㎡

斜めの壁がある部屋: 座標法

長方形に分けにくい形は、角の座標から面積を出す座標法(靴ひもの公式)を使います。角を順に (x1, y1), (x2, y2), … として、 隣り合う角どうしの xiyi+1 − xi+1yi をすべて足し、その絶対値を2で割ると面積になります(最後の角の次は最初の角に戻ります)。 サンプルのLDKの6つの角(単位 m)で計算しても 38.093 ÷ 2 = 19.05㎡ になります。図面測定も、クリックした角の座標からこの方法で計算しています。

紙の図面なら方法3: 印刷して三角スケールで測る

寸法が書いていない部分を紙の上で測る昔ながらの方法です。三角スケールは、1/100・1/50などの縮尺の目盛りが付いた定規で、目盛りを読むだけで実際の長さが分かります。

  1. 図面に書かれた用紙サイズ(例: A4)で、印刷の倍率を「実際のサイズ」(100%)にして印刷します。「用紙に合わせる」にすると縮小され、縮尺が変わってしまいます。
  2. 書いてある寸法を1か所測り、合っているか確かめます。サンプルなら全体寸法の線が紙の上で145.6mmあり、145.6 × 50 = 7,280mm になります。
  3. 三角スケールの図面と同じ縮尺の目盛りで、部屋の縦と横を測ります。普通の定規なら、紙の上の mm に縮尺の分母(1/50なら50)を掛けます。
  4. 測った長さから、方法2と同じように面積を計算します。

印刷のずれや読み取りの誤差が重なりやすく、部屋が多いと手間もかかります。PDFや画像があるなら、方法1のほうが速く正確です。

㎡・坪・畳の換算

面積の単位は㎡が基本で、住まいの広さは坪や畳でも表されます。坪は1辺が6尺(1間)の正方形の広さで、1尺 = 10/33 m なので、1坪 = 400/121㎡(約3.3058㎡)です。 計量法では取引や証明には㎡を使うことになっているため、坪は参考として併記されるのが一般的です。

単位広さ補足
1坪約3.3058㎡400/121㎡。㎡ × 0.3025 で坪になる
1畳(不動産の広告)1.62㎡以上不動産の表示に関する公正競争規約施行規則の基準
京間の1畳約1.82㎡955 × 1,910mm。主に関西より西
中京間の1畳約1.66㎡910 × 1,820mm。主に東海地方
江戸間の1畳約1.55㎡880 × 1,760mm。主に関東
団地間の1畳約1.45㎡850 × 1,700mm。集合住宅など

サンプルのLDK(19.05㎡)なら、19.05 × 0.3025 = 約5.76坪、不動産の広告の基準では 19.05 ÷ 1.62 = 約11.7畳です。 図面測定は、単位を m にすると㎡と坪を並べて表示します。

壁芯面積と内法面積の違い

同じ部屋でも、どこで測るかで面積が変わります。壁の中心線で囲んだ面積を壁芯面積、壁の内側の面で囲んだ面積を内法面積といいます。

  • 壁芯面積 ─ 建築の図面の寸法、建築基準法の床面積、マンションのパンフレットや広告の専有面積はこちらです。
  • 内法面積 ─ マンションなど区分建物の登記簿の面積は、壁の内側で測ります(不動産登記規則第115条)。床材やクロスの量を見積もるときも、実際に張る内側の寸法を使います。

サンプルのLDKで比べてみます。外壁の厚さを150mm、間仕切り壁を100mmとして壁の内側で囲むと、約17.92㎡になり、壁芯の19.05㎡より1㎡以上小さくなります。 図面測定で内法を測るときは、図面を拡大して、壁の中心線ではなく壁の内側の線の角をクリックします。

床面積・延べ面積・建築面積の違い

家の広さを表す面積にはいくつか種類があり、建築基準法施行令第2条で次のように決められています。

  • 床面積 ─ 各階の、壁などの中心線で囲まれた部分の水平投影面積です。部屋ごとの面積もふつうはこの考え方で測ります。
  • 延べ面積(延べ床面積) ─ 各階の床面積の合計です。
  • 建築面積 ─ 外壁や柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積です。軒やひさしが1m以上出ている場合は、先端から1m後退した線までを含めます。

住宅会社が坪単価に使う施工面積には法律上の決まりがなく、バルコニーや吹き抜けを含めることもあります。坪単価を比べるときは、どの面積で割っているかを確かめてください。

こんな人にはこの方法

  • 間取り図のPDFや写真がある ─ 図面測定。L字の部屋も囲むだけで、寸法が書いていない部分も測れます。
  • リフォームや内装の見積もりを考えている ─ 図面測定。床面積に加えて、壁の長さと天井高から壁面積も出せます。材料の量を見るなら内法で測ります。
  • 長方形の部屋で、寸法が全部書いてある ─ 寸法線から計算。電卓で縦×横を掛けるだけです。
  • 紙の図面しかない ─ スマートフォンで真上から撮って図面測定で読み込むか、三角スケールで測ります。

よくある質問

Q. 図面から面積を計算できる無料のアプリはありますか?

ブラウザで使える図面測定があります。PDFや画像の図面を読み込み、図面上の寸法で縮尺を合わせてから部屋の角をクリックすると、面積が㎡と坪で表示されます。 無料・登録不要で、インストールもいりません。図面はブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。スマートフォンやタブレットのブラウザでも使えます。

Q. ㎡を坪に換算するには?

㎡に0.3025を掛けると坪になります。1坪は6尺四方(1間×1間)の広さで、400/121㎡(約3.3058㎡)です。 たとえば19.05㎡は、19.05 × 0.3025 = 約5.76坪です。坪を㎡に直すときは3.3058を掛けます。

Q. 1畳は何㎡ですか?

畳の大きさは地域や建物で違い、京間は約1.82㎡、中京間は約1.66㎡、江戸間は約1.55㎡、団地間は約1.45㎡です。 不動産の広告では、不動産の表示に関する公正競争規約施行規則により、1畳あたり1.62㎡以上の広さで畳数を表示します(部屋の壁芯面積を畳数で割った値)。

Q. 縮尺が書いていない図面でも面積を求められますか?

図面の中に寸法が1つでも書いてあれば求められます。その寸法の両端をクリックして縮尺を合わせれば、ほかの長さや面積も同じ比率で換算できます。 寸法も縮尺もない場合は、実物の壁やドアの幅を1か所測り、その長さを基準にします。

Q. 斜めの壁や曲線のある部屋の面積は?

斜めの壁は、角を順にクリックすれば多角形としてそのまま測れます。曲線の壁は、曲線に沿って細かく点を打つほど実際の面積に近づきます。 計算で求める場合は、角の座標から面積を出す座標法(靴ひもの公式)を使います。

Q. 図面の面積と、登記簿や広告の面積が違うのはなぜですか?

測る位置が違うためです。建築の図面や広告の面積は、多くが壁の中心線で測る壁芯面積です。 一方、マンションなど区分建物の登記簿の面積は、壁の内側で測る内法面積なので、同じ部屋でも小さくなります。

まとめ

図面から面積を求めるなら、PDFや画像を図面測定で読み込み、寸法で縮尺を合わせて角をクリックするのがいちばん手軽です。 寸法が全部書いてある長方形の部屋なら、電卓で縦×横を計算するだけで十分です。 求めた面積は、㎡ × 0.3025 で坪に、1.62㎡で割ると不動産の広告と同じ基準の畳数になります。図面の面積は壁芯で測られていることが多く、内法の面積より大きくなる点にも気をつけてください。