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画像から面積を求める方法 ─ 写真・スクリーンショットの図面や地図を無料で測る

Published by @SoNiceInfo at 2026/11/3


スマートフォンで撮った図面の写真、PDFのスクリーンショット、不動産サイトの間取り図など、画像から面積を知りたいときは、画像の中の長さの分かるもの1つから縮尺を合わせれば測れます。 いちばん手軽なのは、ブラウザで使える図面測定で画像を読み込み、角をクリックして囲む方法です。 土地なら地図の計測機能、顕微鏡写真などの研究用の画像ならImageJが向いています。 この記事では、サンプルの間取り図の画像で実際に面積を測り、4つの方法と、写真の撮り方・誤差の注意点を説明します。

4つの方法の比較

画像から面積を出すには、画像の上の長さを実際の長さに直す「縮尺」が必要です。方法ごとに、縮尺の合わせ方と向いている画像が違います。

方法向いている画像縮尺の合わせ方画像の送信手間
図面測定(おすすめ)図面・間取り図の画像や写真寸法やスケールバーしない(端末の中)少ない
地理院地図の計測地図・航空写真(日本)不要(地図の座標)画像は使わない少ない
ImageJ顕微鏡写真など研究用の画像長さの分かる線しない(アプリ)インストールが要る
方眼を重ねて数える印刷した画像方眼の大きさしない多い

この記事では、サンプルの間取り図(縮尺1/50、寸法は壁芯・mm)を幅1600pxのJPEG画像にしたもので、L字のLDKの面積を測ります。サンプルの画像(JPEG)をダウンロードすると、同じ操作を試せます。

おすすめ方法1: 図面測定で縮尺を合わせて囲む

図面測定は、PDFや画像の図面から長さ・床面積・壁面積を測れる無料のWebツールです(筆者が開発しています)。 ブラウザで開くだけで使え、読み込んだ画像はサーバーに送信されず、端末の中だけで処理されます。

1

画像を読み込む

JPEG・PNGなどの画像をドラッグ&ドロップ。スマートフォンで撮った写真もそのまま使えます。

2

長さの分かる所で縮尺を合わせる

寸法やスケールバーの長さを入力し、その両端をクリックします。

3

角をクリックして囲む

範囲の角を順にクリックして囲むと、面積が㎡と坪で表示されます。

図面測定の画面。サンプルの間取り図のJPEG画像を、右のスケールバー(0〜3m)で縮尺を合わせ、L字のLDKを赤い多角形で囲み、19.04㎡と表示している
  1. 図面測定を開き、「ファイルを選択」を押すか、画面に画像をドラッグ&ドロップします。画面上の「単位」は m にします。
  2. 「① スケール(縮尺)設定」の横スケールに、基準にする長さを入力します。サンプルでは右のスケールバー(0〜3m)を使うので 3 です。
  3. 「横を設定」を押し、スケールバーの両端をクリックします。拡大してからクリックすると正確です。
  4. 「② 床面積測定」の「測定を開始」を押し、部屋の角を順にクリックして、始点をもう一度クリックします。

サンプルの画像では、LDKが 19.04㎡(5.76坪) と表示されました。 同じ図面をPDFで読み込み、全体の寸法7,280mmで縮尺を合わせた場合は 19.05㎡ なので、差は0.1%未満です。 基準にした長さ(スケールバーの3m)が全体の寸法より短く、画像の解像度もPDFより低いぶん、わずかに誤差が出ています。 画像に長い寸法が書いてあれば、そちらを基準にすると誤差が小さくなります。

画像の端まで写っていない範囲や、ほかのページにある範囲は測れません。複数の画像は、タブで並べて開けます。

図面測定を見る →

無料 · 登録不要 · 画像は端末の中で処理

土地の面積なら方法2: 地図なら地理院地図の計測を使う

土地や敷地のおおよその面積は、地図の上で直接測れます。国土地理院の地理院地図には計測の機能があり、縮尺を合わせる必要もありません。

  1. 地理院地図で、測りたい場所を表示します(航空写真に切り替えると境界が分かりやすいことがあります)。
  2. 画面右上の「ツール」から「計測」を選び、「面積」を選びます。
  3. 範囲の角を順にクリックし、ダブルクリックで確定すると面積が表示されます。

手順の詳細は、国土地理院の計測の使い方にあります。 地図の上で測った面積は目安です。土地の売買や登記では、登記簿の地積や測量図の面積を使います。

研究用の画像なら方法3: 研究用の画像ならImageJ

ImageJは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)で開発された、無料の画像解析ソフトです(Windows・Mac・Linux)。 顕微鏡写真の細胞や、葉の面積など、研究や実験の画像の計測によく使われています。

  1. 画像を開き、直線ツールで長さの分かる所(スケールバーなど)に線を引きます。
  2. 「Analyze」→「Set Scale…」で、「Known distance」に実際の長さ、「Unit of length」に単位を入れて「OK」を押します。
  3. 多角形ツールなどで範囲を囲み、「Analyze」→「Measure」で面積が表示されます。

色やしきい値で範囲を選んで、形が複雑な領域の面積を自動で測ることもできます。英語の画面で、インストールが必要なので、図面の部屋を測るだけなら方法1のほうが手軽です。

道具がなければ方法4: 方眼を重ねて数える

画像を印刷して方眼紙や方眼の透明シートを重ね、範囲に入る方眼の数を数える方法です。 範囲の内側に完全に入っている方眼を数え、境界にかかっている方眼は半分として足すと、おおよその面積になります。

方眼1つの実際の面積は、縮尺から求めます。たとえば1/100の図面に1cmの方眼を重ねるなら、方眼1つは1m × 1m = 1㎡ です。 形が複雑な範囲でも計算はいりませんが、細かい方眼ほど数えるのに時間がかかり、印刷の倍率がずれると縮尺も変わります(印刷サイズと縮尺)。

縮尺の基準にするもの

画像から面積を出せるかどうかは、画像の中に実際の長さが分かるものがあるかで決まります。

  • 図面に書かれた寸法 ─ いちばん確実です。全体の寸法など、できるだけ長いものを選びます。
  • スケールバー ─ 図面や地図の目盛りの帯です。縮小・拡大した画像でも、バーも同じ倍率で変わるので使えます。
  • 実物で測った長さ ─ ドアの幅や部屋の一辺を現地で測り、それを基準にします。

画像に「1/100」などの縮尺の表記があっても、画像の大きさ(ピクセル数)は保存や表示のしかたで変わるので、表記の縮尺だけでは測れません。 縮尺の計算は、図面の縮尺の計算方法で詳しく説明しています。

写真の撮り方と誤差

紙の図面をスマートフォンで撮って測るときは、撮り方で精度が大きく変わります。

  • 真上から撮る ─ 斜めから撮ると図面が台形にゆがみ、手前と奥で縮尺が変わります。Web版ではこのゆがみをあとから直せません。 紙の図面が多いなら、カメラで取り込んで4隅を合わせて補正できる図面測定のアプリ版(iPhone・iPad)が便利です。
  • 紙を平らにする ─ 折り目や紙の反りも、長さのずれになります。
  • 測る範囲を画面の中央に ─ レンズのゆがみは画面の端で大きくなります。広い図面は、部分ごとに撮るほうが正確です。
  • 縦と横で縮尺を合わせる ─ FAXやスキャンで縦横の比率がずれた画像は、図面測定の縦横別の縮尺で、それぞれの寸法から合わせられます。
  • PDFがあればPDFで ─ スクリーンショットは画面の解像度に下がります。もとのPDFがあれば、そのまま読み込むほうが細かく測れます。

こんな人にはこの方法

  • 図面や間取り図の写真・画像がある ─ 図面測定。寸法かスケールバーで縮尺を合わせ、角をクリックするだけです。
  • 土地や敷地のおおよその面積を知りたい ─ 地理院地図の計測。縮尺を合わせずに、地図の上で囲めます。
  • 顕微鏡写真など、研究用の画像を測る ─ ImageJ。色で範囲を選んで自動で測れます。
  • パソコンもスマートフォンも使いたくない ─ 方眼を重ねて数える。

よくある質問

Q. 写真や画像から面積を測れる無料のアプリはありますか?

ブラウザで使える図面測定があります。JPEGやPNGの画像を読み込み、画像の中の長さの分かる所(寸法やスケールバー)で縮尺を合わせてから、測りたい範囲の角をクリックすると面積が出ます。 無料・登録不要で、画像はブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。スマートフォンやタブレットのブラウザでも使えます。

Q. 縮尺の分からない画像でも面積を求められますか?

画像の中に、実際の長さが分かるものが1つあれば求められます。寸法・スケールバー・実物で測った長さなどを基準に縮尺を合わせます。 長さの分かるものが何もない画像では、正確な面積は求められません。

Q. 斜めから撮った写真でも測れますか?

Web版ではおすすめしません。斜めから撮ると、図面が台形にゆがみ、場所によって縮尺が変わります。縦と横の比率のずれは縦横別の縮尺で直せますが、台形のゆがみは直せません。 真上から撮り直すか、スキャナーで読み込んでください。図面測定のアプリ版(iPhone・iPad)なら、写真の4隅を合わせて台形のゆがみをまっすぐに直せます。

Q. 土地の面積を地図で測るには?

国土地理院の地理院地図で、「ツール」→「計測」→「面積」を選び、範囲をクリックで囲むと面積が表示されます。 地図上で測った面積は目安で、登記簿の地積や測量の結果とは一致しないことがあります。

Q. 間取り図の画像をオンラインのツールにアップロードしても大丈夫ですか?

オンラインの計測ツールの中には、画像をサーバーに送って処理するものがあります。間取り図や図面には、住所や建物の情報が含まれていることがあるので、利用規約や送信先を確かめてください。 図面測定は画像を送信せず、端末の中だけで処理します。

Q. 不動産サイトの間取り図の画像に寸法がないときは?

帖数だけでは縮尺を正確に出せません。1帖の大きさには幅があり、不動産の広告では1帖あたり1.62㎡以上で表示する決まりのため、部屋が帖数よりやや広いこともあります。 正確に測りたいときは、寸法の入った図面を管理会社や売主から取り寄せるか、現地で1か所測ってそれを基準にします。

まとめ

画像から面積を求めるには、画像の中の長さの分かるもの(寸法やスケールバー)で縮尺を合わせます。図面測定なら、画像を読み込んで縮尺を合わせ、角をクリックするだけで面積が出ます。 土地なら地理院地図の計測、研究用の画像ならImageJが向いています。写真は真上から撮り、基準にはできるだけ長いものを選ぶと、誤差が小さくなります。