Published by @SoNiceInfo at 2026/11/3
図面の縮尺は、図面上の長さと実際の長さの比です。1/50の図面なら、図面上の長さを50倍すると実際の長さになります。 この記事では、図面上の長さ ⇔ 実際の長さの換算、縮尺の分からない図面の縮尺の求め方、縮小印刷した図面の縮尺、面積の換算を、早見表とサンプルの間取り図で説明します。 計算をせずに測りたいときは、ブラウザで使える図面測定で、図面に書かれた寸法から縮尺を合わせる方法もあります。
縮尺は「図面上の長さ : 実際の長さ」の比で、図面には「1/50」「1:50」「S=1:50」のように書かれます。どれも、図面上の長さの50倍が実際の長さという意味です。 分母が大きいほど小さく描かれ、1/100の図面は1/50の図面の半分の大きさになります。
縮尺は、図面の表題欄や図の下に書かれていることが多く、1枚の中に縮尺の違う図が並んでいることもあります。スケールバー(目盛りの付いた帯)が描かれていれば、それも縮尺の手がかりになります。

この記事のサンプルの間取り図は、A4の用紙に縮尺1/50で描いてあります(PDF)。
図面上の長さに縮尺の分母を掛けます。
実際の長さ = 図面上の長さ × 縮尺の分母
単位は、図面上で測った単位のまま出てきます。mmで測ればmm、cmで測ればcmです。m に直すときは、mmなら1,000で、cmなら100で割ります。
家具の配置を図面に描き込むときなどは、逆に実際の長さを分母で割ります。
図面上の長さ = 実際の長さ ÷ 縮尺の分母
よく使われる縮尺で、図面上の1cmが実際に何になるかと、実際の1mが図面上で何mmになるかをまとめました。
| 縮尺 | 図面から実際へ | 実際から図面へ |
|---|---|---|
| 1/10 | 1cm → 10cm | 1m → 100mm |
| 1/20 | 1cm → 20cm | 1m → 50mm |
| 1/30 | 1cm → 30cm | 1m → 約33.3mm |
| 1/50 | 1cm → 50cm | 1m → 20mm |
| 1/100 | 1cm → 1m | 1m → 10mm |
| 1/200 | 1cm → 2m | 1m → 5mm |
| 1/300 | 1cm → 3m | 1m → 約3.3mm |
| 1/500 | 1cm → 5m | 1m → 2mm |
| 1/1000 | 1cm → 10m | 1m → 1mm |
たとえば住宅の平面図は1/50や1/100で描かれることがよくあり、敷地全体を示す配置図はもっと大きな分母で描かれます。 縮尺の分母が分かれば、表にない縮尺も同じ計算で換算できます。
縮尺が書いていない図面や、縮尺の表記が当てにならない図面(縮小コピー・スキャン・PDFを用紙に合わせて印刷したもの)は、書いてある寸法から縮尺を逆算します。
縮尺の分母 = 実際の長さ ÷ 図面上の長さ(単位をそろえる)
スケールバーがあれば、バーの長さで同じように計算できます。サンプルの 0〜3m のバーは紙の上で 60mm なので、3,000 ÷ 60 = 50 です。
計算結果が 49.3 のように半端な数になったら、印刷やコピーの倍率がずれています。その紙で測るときは、表記の1/50ではなく、計算で出た分母(49.3)を使ってください。 寸法もスケールバーもない図面は、大きさの分かるもの(実物で測ったドアの幅など)を基準にしますが、誤差が大きくなります。
A判・B判の用紙は、1サイズ小さくなるごとに辺の長さが約0.707倍(1/√2)になります。 A3の図面をA4に縮小して印刷すると、図面全体が約0.707倍に縮むので、縮尺も変わります。
| 印刷のしかた | 倍率 | もとが1/100なら | もとが1/50なら |
|---|---|---|---|
| A3 → A4(縮小) | 約71% | 約1/141 | 約1/71 |
| B4 → A4(縮小) | 約82% | 約1/122 | 約1/61 |
| A4 → A3(拡大) | 約141% | 約1/71 | 約1/35 |
| 用紙に合わせて印刷 | プリンター次第 | 分からない | 分からない |
計算は、もとの分母 ÷ 倍率 です(1/100 を71%に縮小なら、100 ÷ 0.707 = 約141)。 印刷の設定で「用紙に合わせる」にすると、倍率が半端な値になって縮尺の表記が使えなくなります。縮尺どおりに印刷したいときは「実際のサイズ」(100%)で印刷します。 PDFを画面で見るときも、表示の拡大率しだいで大きさが変わるので、画面に定規を当てて縮尺で計算することはできません。
面積は縦と横の両方が縮んでいるので、縮尺の分母の2乗を掛けます。
実際の面積 = 図面上の面積 × 分母 × 分母
| 縮尺 | 倍率 | 図面から実際へ |
|---|---|---|
| 1/50 | 2,500倍 | 1cm² → 0.25㎡ |
| 1/100 | 10,000倍 | 1cm² → 1㎡ |
| 1/200 | 40,000倍 | 1cm² → 4㎡ |
| 1/500 | 250,000倍 | 1cm² → 25㎡ |
サンプルのLDK(19.05㎡)は、1/50の図面の上では 19.05 ÷ 2,500 = 0.00762㎡ = 76.2cm² です。 縮小印刷した図面で面積を測るときは、倍率も2乗で効きます。A3からA4に縮小した図面では、面積は約半分(0.707 × 0.707 = 0.5)になります。 部屋の面積の求め方は、図面から面積を求める方法で詳しく説明しています。
図面測定は、PDFや画像の図面から長さ・床面積・壁面積を測れる無料のWebツールです(筆者が開発しています)。 縮尺の分母を入れる代わりに、図面に書かれた寸法を1つ入れてその両端をクリックすると、ツールが縮尺を計算します。ブラウザで開くだけで使え、図面はサーバーに送信されません。
図面を読み込む
PDFか画像をドラッグ&ドロップ。複数ページのPDFにも対応しています。
寸法で縮尺を合わせる
書いてある寸法を入力し、その寸法線の両端をクリックします。
測りたい所をクリック
寸法の書いていない長さや部屋の面積が、実寸で表示されます。

図面測定でサンプルのPDFを開き、全体寸法の 7,280mm で縮尺を合わせて、寸法の書いていない洋室1の窓の幅を測ると 1.64m と表示されました(上の計算と同じです)。 縮尺を合わせると、基準にした線の長さから、測った値の精度の目安も表示されます。縮小印刷やスキャンで縮尺の表記が当てにならない図面でも、書いてある寸法から合わせるので換算はいりません。アプリ版(iPhone・iPad・Mac)では、寸法のほかに、用紙の縮尺(1/50など)や面積の分かっている部屋からも縮尺を設定できます。 縮尺の合わせ方と精度を上げるコツは、PDF図面の寸法を無料で測る方法で説明しています。
無料 · 登録不要 · 図面は端末の中で処理
1mです。1/100は、図面上の長さの100倍が実際の長さという意味なので、1cm × 100 = 100cm = 1mです。 1/50の図面なら1cmは50cm、1/200なら2mです。
図面に書かれた寸法を1つ選び、その寸法線の長さを定規で測ります。単位をそろえて「実際の長さ ÷ 図面上の長さ」を計算すると、縮尺の分母になります。 たとえば7,280mmの寸法線が紙の上で145.6mmなら、7,280 ÷ 145.6 = 50 なので1/50です。スケールバーがあれば、バーの長さで同じように計算できます。
A判の用紙は1サイズ小さくなるごとに辺が約0.707倍(1/√2)になるので、図面も約0.707倍に縮みます。 A3で1/100の図面をA4に縮小すると、縮尺は 100 ÷ 0.707 = 約1/141 です。縮尺の表記(1/100)のままでは測れないので、書いてある寸法で測り直してください。
面積は縮尺の分母の2乗を掛けます。1/100なら10,000倍で、図面上の1cm²は実際の1㎡です。1/50なら2,500倍で、図面上の1cm²は0.25㎡です。 縮小印刷した図面では、長さの倍率の2乗で面積が変わる(A3からA4なら約半分)点に気をつけてください。
同じ意味です。どれも、図面上の長さの50倍が実際の長さであることを表します。図面の表題欄や図の下に書かれていることが多く、1枚の図面の中で図ごとに縮尺が違うこともあります。
ブラウザで使える図面測定なら、図面に書かれた寸法を1つ入力してその両端をクリックするだけで、ほかの長さや面積を実寸で測れます。 縮尺の分母を入れる必要はなく、縮小印刷やスキャンで縮尺がずれた図面でも使えます。無料・登録不要で、図面はサーバーに送信されません。
図面上の長さに縮尺の分母を掛けると実際の長さ、実際の長さを分母で割ると図面上の長さになります。縮尺が分からないときは、書いてある寸法を測って「実際の長さ ÷ 図面上の長さ」で分母を求めます。 面積は分母の2乗で換算し、縮小・拡大印刷した図面は倍率のぶん縮尺が変わる点に気をつけてください。 計算せずに測るなら、図面測定で書いてある寸法から縮尺を合わせるのが手軽です。