WebPとAVIFの違い ─ どちらを使うべきか(2026年版)

Published by @SoNiceInfo at 9/21/2026


WebPとAVIFのどちらを使うべきかの結論は、両方を書き出して<picture>タグで併用することです。 AVIFを第一候補、WebPを第二候補、JPEG/PNGを最終フォールバックに並べれば、対応ブラウザには最も軽い画像を、未対応の環境には従来通りの画像を配信できます。 片方だけに絞るなら、互換性とエンコード速度を重視するならWebPファイルサイズの削減幅とHDR・10/12bit深度を重視するならAVIFです。

WebPとAVIFの比較表

WebPはGoogleが開発したVP8ベースの画像フォーマット、AVIFはAV1動画コーデックをベースにした画像フォーマットです。 どちらもロスあり・ロスなし圧縮、透過、アニメーションに対応しますが、圧縮効率・色深度・エンコード速度に違いがあります。

項目JPEGWebPAVIF
圧縮効率 (ロスあり・同画質)基準約25〜35%減約50%減
ロスなし圧縮不可可 (PNG比 約26%減)
透過 / アニメーション不可
10bit / 12bit深度不可不可 (8bit)
HDR / 広色域不可限定的完全対応
エンコード速度速い速いかなり遅い
最大サイズ65,535 × 65,535 px16,383 × 16,383 pxWebPより大きな画像を扱える
プログレッシブ表示不可不可
ブラウザ対応すべて主要ブラウザすべて (Safariは macOS 11 / iOS 14〜)主要ブラウザすべて (Safariは macOS 13 / iOS 16〜)

圧縮率は公開されている比較調査に基づく目安で、画像の内容とエンコード設定によって変わります。

実測例: 同じJPEGをWebPとAVIFに変換

手元のMacで、1600×1064pxのJPEG写真(230KB)をコマンドラインツールで変換した結果です。

# WebP (cwebp 1.6.0)
cwebp -q 80 in.jpg -o out.webp    # 230KB → 112KB

# AVIF (avifenc 1.4.2)
avifenc -q 60 -s 6 in.jpg out.avif    # 230KB → 108KB

どちらも元のJPEGの半分以下になりました。 ただしこれは1枚の画像での一例で、2つの品質設定は画質を揃えたものではありません。 品質値の意味はエンコーダごとに異なるため、実際のサイトでは変換後の画像を目で見比べて設定を決めるのが確実です。

WebPを選ぶべきケース

  • 古いブラウザやOSも対象にしたい ─ WebPはSafariで macOS 11 / iOS 14 から表示でき、AVIFより対応範囲が広い。
  • 大量の画像を頻繁に変換する ─ エンコードが速く、ビルドやアップロード時の変換時間が短い。
  • ロゴ・スクリーンショット・線画をロスなしで軽くしたい ─ ロスなしWebPはPNG比 約26%減。
  • アニメーションGIFを置き換えたい ─ アニメーションWebPはフルカラーで、対応環境も広い。

PNG・JPG・HEIC・GIFをまとめてWebPにしたい場合は、Mac上で一括変換できるWebP一括変換アプリ「WebP Converter.」が無料で始められます。

AVIFを選ぶべきケース

  • 転送量を最大限減らしたい ─ 写真中心のページでは、同等の画質でJPEG比 約50%減が目安。
  • HDR・広色域の写真を配信したい ─ 10bit / 12bit深度に対応し、WebPの8bitでは出る階調の段差(バンディング)を抑えられる。
  • 低ビットレートでの画質を重視する ─ 強く圧縮したときにブロックノイズが出にくい。
  • 変換は事前に一度だけ行う ─ エンコードの遅さが問題になりにくい。

PNG・JPG・HEICをAVIFへまとめて変換するには、AVIF一括変換アプリ「AVIF Converter.」が使えます。こちらも無料で始められます。

pictureタグでAVIFとWebPを併用する

<picture>タグに<source>を上から順に並べると、ブラウザは自分が対応している最初の形式を選びます。 最後の<img>がフォールバックになるため、どの環境でも画像が表示されます。

<picture>
  <source type="image/avif" srcset="/images/photo.avif" />
  <source type="image/webp" srcset="/images/photo.webp" />
  <img src="/images/photo.jpg" alt="写真の説明" width="1600" height="1064" loading="lazy" />
</picture>

widthheightを指定しておくと、読み込み中のレイアウトシフト(CLS)を防げます。 ファーストビューの画像(LCP要素)にはloading="lazy"を付けないでください。

WordPressでの対応状況

WordPressは5.8からWebP画像、6.5からAVIF画像のアップロードに対応しています。 ただし、すでにアップロード済みのJPEG/PNGが自動で置き換わるわけではないため、既存の画像は別途変換して差し替える必要があります。 AVIFの処理にはサーバー側の画像ライブラリがAVIFに対応している必要があります。

MacでWebP・AVIFに変換する方法

いちばん手早いのはGUIアプリです。画像やフォルダをドラッグ&ドロップするだけで一括変換でき、変換前後の画質を目で確認してから書き出せます。 いずれのアプリも変換はMacの中で行われ、画像をアップロードする必要はありません。

コマンドラインで変換する場合は、Homebrewでcwebpavifencをインストールできます。

brew install webp libavif

手順の詳細は、それぞれの記事にまとめています。

Mac向け画像変換アプリの一覧で3つを比較する

変換はすべてMacの中で完結します

用途別のおすすめ

  • 写真家・ポートフォリオサイト ─ AVIFを第一候補に。滑らかなグラデーションやHDR・広色域の写真は、10bit / 12bit深度に対応するAVIFが階調の段差を抑えられます。フォールバックにWebPを用意します。
  • ブログ・コーポレートサイト ─ まずはWebPが安全な標準です。対応範囲が広く、変換も速く済みます。ファーストビューの大きな画像だけAVIFを追加すると、転送量をさらに減らせます。
  • ECサイト<picture>タグで両方を併用します。商品点数が多いとAVIFのエンコード時間が効いてくるため、大量の商品画像はWebP、キービジュアルや特集画像はAVIF、という分け方が現実的です。
  • ロゴ・スクリーンショット・線画 ─ ロスなしWebP(PNG比 約26%減)か、PNGのままにします。

よくある質問

Q. WebPとAVIF、結局どちらを使うべきですか?

両方を書き出して、pictureタグでAVIFを第一候補、WebPを第二候補、JPEG/PNGを最終フォールバックにするのが最も確実です。 片方だけに絞るなら、互換性とエンコード速度を重視する場合はWebP、ファイルサイズの削減幅やHDR・10/12bit深度を重視する場合はAVIFを選びます。

Q. AVIFはWebPよりどのくらい軽くなりますか?

目安として、同等の画質でWebPはJPEG比 約25〜35%減、AVIFはJPEG比 約50%減です。 ただし削減幅は画像の内容とエンコード設定で大きく変わります。写真や滑らかなグラデーションではAVIFが有利になりやすく、小さなアイコンや単純な図ではほとんど差が出ないこともあります。

Q. AVIFに対応していないブラウザではどうなりますか?

imgタグにAVIFだけを指定すると、未対応のブラウザでは画像が表示されません。 pictureタグでAVIF・WebP・JPEGの順にsourceを並べておけば、ブラウザは自分が対応している最初の形式を選ぶため、どの環境でも画像が表示されます。

Q. AVIFの欠点は何ですか?

エンコードがWebPやJPEGよりかなり遅いこと、プログレッシブ表示に対応していないこと、古いOSやアプリでは開けない場合があることです。 ビルドのたびに大量の画像を変換するワークフローでは、変換時間が無視できなくなります。

Q. MacでWebPやAVIFに変換するにはどうすればよいですか?

コマンドラインならHomebrewでインストールできるcwebp(WebP)とavifenc(AVIF)が使えます。 GUIでまとめて変換したい場合は、画像をアップロードせずMac上で一括変換できるWebP Converter.、AVIF Converter.、両形式に1本で対応するImage Tool+があります。

まとめ

  • 基本は<picture>タグで AVIF → WebP → JPEG/PNG の順に併用する。
  • 片方だけなら、互換性と変換速度のWebP、軽さとHDR・10/12bit深度のAVIF。
  • 削減幅は画像によって変わるので、変換後の画質とサイズを実際に確認して設定を決める。